「危険を感じるまでの距離」のお話です。

 

 

 

 

 

皆さんは、車の停止距離=空走距離+制動距離ってのは、なんとなく知ってますよね・・・

 

 

 

 

空走距離:運転手が危険を感じてからブレーキを踏み、ブレーキが実際に効き始めるまでの間に車が走る距離

制動距離:ブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離

 

これら2つ合わせて、停止距離になります。

 

 

上の図にあるとおり、

時速40kmで、停止距離は22m

時速60kmで、停止距離は44m

 

これくらいの数字はやっぱり覚えておきたいですね。

 

もちろん、天候・タイヤの溝の状態・車種などで停止距離は変わってくる事は

いわずもがなです・・・

 

 

さて、ここからが本題。

 

この「運転手が危険を感じてから・・・・・」という空走距離ですが、

この空走距離の前に、

「危険を感じるまでの距離」

ってのがあるのはご存じですか・・・?

 

どういう事かと言いますと、

時速40kmで走っていて、急に脇から子供が飛び出してきた!

 

「わっ!危ない!!」

って、思った瞬間のだいぶん前に、子供は飛び出していた・・・という事です・・・

 

ん? どういうこと??

と、思ったでしょうが、そういう事なのです・・・(^^;)

 

 

 

 

 

 

例えば、信号機。

 

 

 

 

走っていれば、と変わりますよね。

 

この、色が次々に変わっているのも、「変わった!」って認知した

だいぶん前に既に色は変わってるんですね。

 

これは、スピードが出てれば出てる程、

自分が変化を認知しただいぶん前に変化が起きてる、

と考えた方がよいのです。

 

よいのです、ってゆ~よりもそうなんです!(^^)笑

 

付いて来てますか・・・?(^^)笑

 

 

 

 

 

上の写真を見てください。

 

「危険を感じるまでの距離」の実験風景です。

 

 

車が、赤のカラーコーンを通過した瞬間に、

先の方に設置されている信号機が点灯します。

 

・ 右の信号が付いたら、ハンドルを左へ

・ 左の信号が付いたら、ハンドルを右へ

・ 信号が3つ付いたら、正面にあるカラーコーンにぶつかることなく急ブレーキをかける

というルールを決めておきます。

 

スタート地点から、車がスタート!

 

速度を時速40kmに合わせて、、、

 

赤のカラーコーンを通過!

 

さて、見学している人間は、

車がカラーコーンを通過した瞬間に信号が点灯するのを確認します。

 

しかし、、、

 

肝心の車は、なかなかハンドルを切ったり、急ブレーキをかけようとしません・・・・・

 

ある程度走った後に、

「今、信号機が点灯した!!」といわんばかりに

ハンドルを切ったり、急ブレーキをかけたりします。

 

これは、誰がやっても同じです。

 

全盛期のアイルトン・セナがやっても同じ結果でしょう。

 

 

これが・・・・・いわゆる「危険を感じるまでの距離」なのです!!!

 

この実験は、「たった時速10kmの減速でもかなりの変化がある。」

ということにも気付かせてくれます。

 

時速40kmの時には、信号が右に付いても右によけたり、3つ付いても、

ブレーキが間に合わずカラーコーンに衝突したり・・・・・していました。

 

しかし、時速30kmで走行してみると、、、

 

全てのドライバーがなんなくクリアしていきます・・・

 

そして、たった時速10kmの減速が、かなりの違いを生むことに気付かされます・・・

 

そしてこれらの事が分かれば、車に乗ってる時、

運転中に見えているほとんどの景色の変化が、

「今起こっている事ではない。」という事に気付きます。

 

少し、恐ろしい話ですが、やっぱり車の運転は恐ろしい事を行なっているのです。

 

我々ドライバーには、それくらいの認識が必要なのです。

 

 

さて、今まで「危険を感じるまでの距離」のお話をしてきましたが、

実際に危険が発生した瞬間からドライバーが危険を感じるまでの時間を

『知覚時間』と言います。

 

始めにお話した「空走距離」

 

この空走距離とは何でしたか・・・?

 

 

もう一度おさらいしましょう。

 

空走距離:運転手が危険を感じてからブレーキを踏み、

ブレーキが実際に効き始めるまでの間に車が走る距離

でしたね・・・

 

 

我々は、空走距離を、「危険を感じてから・・・」と解釈していますが、

実際は違うのです!

 

実際は、、、

 

「危険が発生してから、その後運転手が危険を感じてブレーキを踏み、

ブレーキが実際に効き始めるまでの間に車が走る距離」

 

が正しいのです。

 

少しややこしいけど分かったかな・・・??

 

ドライバーの多くの方が『知覚時間』を度外視していますが、

この『知覚時間』を空走距離に含める必要があるのです!

 

少し、難しかったかな・・・?(^o^;)

 

 

以上、「危険を感じるまでの距離」のお話でした。