その24. 『広報部長』兼『営業マン』に就任

 

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その24. 『広報部長』兼『営業マン』に就任】

 

 

1年後・・・(ユージ27歳・・・)

 

 

現在俺は、エサカ運送の『広報部長』兼『営業マン』として毎日働いている。

 

実は、一ヶ月程前に中村社長に呼ばれ、

急遽、『広報部長』兼『営業マン』を任命されたのだ。

 

 

 

「ユージくん、トラックの運転の仕事は今日で終わりや。

 

君は、様々なメディアを使って、

君自身の事・エサカ運送の事・運送業界の事・トラックの事・

ドライビングテクニックの事などの情報発信をしているらしいね。

先日は電子書籍まで出版したと聞いている。

この業界内でも君のことは噂になっており、

知り合いの社長まで君に会いたいと言ってきているくらいや。」

 

「本当ですか・・・??」

 

「あぁ、本当だよ。 最近の君の活躍ぶりは本当に素晴らしい!

先日、君のお父さんとも電話で話したけど、

君の活躍ぶりに関しては本当に喜んでいたよ。」

 

 

「オヤジが喜んでいたんですか・・・??」

 

「あぁ、たいそう喜んでいた。

君のお父さんが君を褒めることはあまりないやろ・・・??(笑)」

 

「は、はい・・・ 今までオヤジから褒められたことはあまりありません。」

 

「照れくさいだけや・・・(笑)

君のお父さんの性格は私も知っているけど、

アイツは人を褒めるのが苦手なタイプや・・・ ははは・・・(笑)」

 

 

中村社長は、今日も機嫌がいい。

 

入社以来、中村社長の機嫌が悪いところを見たことがない。

 

浅井部長曰く、昔は毎日従業員にカミナリを落としていたらしいが、

いつからか、このような穏やかな性格に変身したらしい・・・

 

 

「さてユージくん、

明日から『広報部長』兼『営業マン』として働いてくれ。」

 

「『広報部長』兼『営業マン』ですか・・・!!??」

 

「そうや。 トラックドライバーとしての仕事は今日で終わりや。

知っての通り、ウチの会社に営業マンはいない。

今は、私が全ての仕事を取ってきている。」

 

「はい。」

 

「明日からは、君に新しい仕事を取ってきて欲しい。

そして、今君が使っているメディアを使って、

エサカ運送の事をもっと宣伝して欲しい。

明日から、君がエサカ運送の顔となって暴れて欲しい!!」

 

「私でいいんですか・・・??」

 

「この仕事を任せられるのは君しかいないよ。

明日から君の役職は“部長”や。

浅井と同列の立場にする。

浅井が現場の責任者、君が営業と広報の責任者や。」

 

「はい、分かりました!!」

 

 

と、いうわけで、一ヶ月程前から『広報部長』兼『営業マン』として働いている。

 

 

約5年間トラックドライバーとして働いてきて、

トラックドライバーの仕事は本当に楽しかった。

 

 

一概に『トラックドライバー』と言っても仕事は単純ではなく、

エサカ運送のような小さな会社でも様々な種類の仕事がある。

 

大きなトラックから小さなトラック、

長距離の仕事から短距離の仕事、

また、運ぶ荷物も様々だ。

 

・全ての仕事をまんべんなくこなすドライバー

・一つのコースしか乗れないドライバー

・重たい荷物を運ぶコースには乗りたがらないドライバー

・長距離には乗りたがらないドライバー

・朝の早いコースは嫌がるドライバー

など、エサカ運送にも様々な人間がいる。

 

特に、後輩の秋田なんかは、

「重たい荷物を運ばないといけないコースと、

朝早いコースには絶対に乗らない!」

と断言しており、一度、朝の早いコースを乗せたことがあったが、

大寝坊し、浅井部長にこっぴどく叱られた。

 

 

後日、秋田から、

「朝の早いコースは無理や!って浅井部長に言ったのに、

行け!ってムリヤリ言うから、あの日はわざと遅刻したんですよ・・・」

と聞いた時は、開いた口がふさがらなかった・・・

 

秋田から聞いた事は、もちろん浅井部長には黙っているが・・・

 

 

そんな中、俺は何一つ文句も言わず全ての仕事を覚え、

全ての仕事をこなしてきた。

 

どちらかと言うと、俺の中では

“嫌な仕事”“やりたくない仕事”というのは一切なく、

全ての仕事が楽しくて仕方なかったし、

早く全ての仕事を覚えたい!という一心でやってきた。

 

そして、この5年間のトラックドライバー人生で、

エサカ運送の現場に関する仕事は、一通り全て覚えた。

 

現在、エサカ運送の現場に関する仕事で、全てキッチリこなせるのは、

浅井部長と俺と森本くらいだ。

 

 

ちなみに、森本は、先月から主任に昇格している。

 

 

 

森本は、仕事が出来るタイプではないが、

与えられた仕事をそつなくこなすタイプのようで、

そこのところが中村社長に評価されたのだろう。

 

森本は、“主任”という立場に対してそんなに喜んでいなかったが、

アイツも俺と同じくエサカ運送に入社して5年が経つので、

もうそろそろ主任という立場で

秋田などの後輩たちを引っ張っていってもらわないと困る。

 

特に、秋田だけは早くなんとかしないと、

浅井部長の機嫌が一向に良くならない・・・

 

 

 

さて、この『広報部長』兼『営業マン』という仕事だが、

やってみると面白くて仕方がない。

 

まだ一ヶ月だけど、俺の中では少なからず手応えを感じている。

 

もちろん理由はある。

 

その理由とは、既に『マイメディア』を活用していることだ。

 

 

営業の仕事をやっている今、2年前に田代社長に出会い、

『マイメディア活用ファン構築ライフ』という生き方を教えてもらった事に対して、

本当に良かった!と改めて感じる。

 

2年間『マイメディア』を活用してきたことで、

今の営業という仕事が本当にやりやすい。

 

もし、『マイメディア』を全く使わず、

いきなり営業の仕事をやれ!と言われていたら・・・

 

営業という仕事に対して何も展望が見えず、

「トラックドライバーの仕事に戻してください・・・」

と中村社長に敗北宣言を出していただろう。

 

まぁ、『マイメディア』を使っていなければ、

営業の仕事を任されることはなかったと思うが・・・

 

 

ある日の営業の外回り中・・・

 

 

「プルル・・・」と携帯がなった。

 

 

田代社長からだった。

 

 

「ユージくん、久しぶり!! 1年ぶりだね。

今後、久々に飲みに行こうか・・・??」

 

断る理由はもちろんなかった・・・

 

「はい! ありがとうございます!!」

 

 

その25.へ続く・・・