その25. 『50人枠の法則』と『尊敬の念』

 

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その25. 『50人枠の法則』と『尊敬の念』】

 

 

先斗町のショットバーにて・・・

 

 
今夜は田代社長と先斗町のショットバーでカクテルを飲んでいる・・・

 

 

 

お洒落なお店で、周りにはカップルがたくさんいる。

 

このショットバーも田代社長の行きつけのお店らしく、

マスターとおぼしき男性と入店時に仲良く話をしていた。

 

 

 

 

「ユージくん、『広報部長』兼『営業マン』に就任したらしいね。

おめでとう!!」

「ありがとうございます!!」

 

「頑張って『マイメディア』を活用してきた甲斐があったね。」

 

「トラックドライバーの仕事も楽しかったですけど、

広報と営業の仕事も楽しいです。」

 

「そうだね。

仕事を楽しむことが出来る人間は、

どんな仕事に対しても“仕事の楽しさ”を見つけて

楽しんで仕事をすることが出来るもんだよ。」

 

「確かに、おっしゃる通りだと思います。」

 

 

 

「ユージくん、話は変わるけど、

『50人枠の法則』の話は聞いたことあるかな・・・??」

 

「すみません・・・聞いたことありません。」

 

 

田代社長は、相変わらず『知識の引き出し』をたくさん持っている・・・

 

今夜もたくさんの『知識』を吸収できそうだ。

 

 

「人間は、付き合いの出来る人の数って50人程度が限界ってことだよ。

これは、自分自身に置きかえてみると分かりやすいと思う。

ユージくんは、普段付き合いのしている人の数って

50人を超えているかな・・・??」

 

「せいぜい、2、30人ですね・・・」

 

「そうだよね。 ほとんどの人が、だいたいそんなもんだと思う。

これから、エサカ運送さんの広報と営業をするなら、

この『50人枠の法則』は絶対に覚えておいた方がいい。」

 

『50人枠の法則』ですね・・・」

 

「そうだね。

これから、広報や営業の仕事をやっていく上で

常に意識しなきゃいけないことは、

いかに自分が狙っている獲物の“50人枠”に入れるか!ってことだよ。

例えば、君がA社長という見込み客を落としたいとする。

であれば、君は、A社長が普段お付き合いしている

“50人枠”の中に入る必要があるわけだ。」

 

「そういうことですね・・・」

 

「これが、営業の難しいところでもあり、醍醐味でもある。

そして、もちろんA社長を落として『顧客』となった後でも、

常に君はA社長の“50人枠”に入り続けないといけない。

口で言うのは簡単だけど、これが結構難しい。」

 

「確かに、難しいでしょうね・・・」

 

「しかし、今の時代、これが意外と簡単に出来るようになってきた。

どうやると思う??」

 

「『マイメディア』を活用するんですか・・・??」

 

「そんなにすぐに当てられると困るんだけど、正解だ・・・!!(笑)

広報や営業は、昔と比べて今はやりやすくなっている。

なぜなら、今は誰でも無料で自分のメディアを持つことが出来るからだ。

逆に言うと、今の時代に、

営業マンが『マイメディア』を持っていないというのは致命的だ。」

 

「営業マンになる前に、田代社長に出会っていて良かったです。」

 

「僕に出会えたから営業マンになれた、とも言えるけどね・・・ ははは・・・(笑)」

 

 

今夜もとても楽しい夜だ。

 

カクテルもとても美味しい。

 

「田代社長ほどカクテルの似合う男っていないだろうな・・・

やっぱり、千秋を田代社長に会わすのはやめておこう・・・」

 

なぜか、ふとそんな事を考えてしまった・・・

 

 

「ユージくん、『広報部長』兼『営業マン』に就任した今、

これからも今まで以上に『マイメディア』を活用すればいい。

今日は、改めて大事な事を1つ教えよう。」

 

「は、はい!」

 

持っていたカクテルグラスをカウンターに置き、

改めてボールペンとメモ用紙を握り締めた。

 

 

 

「顧客や見込み客や業界を気にせず、

出来るだけ多くの人から『尊敬の念』を集めることだ。

『広報部長』兼『営業マン』に就任した今、改めて意識するといい。

トラックドライバーだった時から出来るだけ多くの人に情報発信していたのであれば、

それを続けたらいい。

要は、『広報部長』兼『営業マン』になったからと言って、

顧客や見込み客や業界を気にすることは全くないってことだよ。」

 

「田代社長、それはなぜですか・・・??」

 

「ユージくんが本当にお付き合いしたい人の“50人枠”に入るためだよ。

営業マンになった今、トラックドライバーだった頃よりも、

『お付き合いしたい人』というのが出てくるはずだ。

営業マンなんだから当たり前だね。

そんな人が現れた時、君が意識すべきことは、

『お付き合いしたい人』から尊敬の念を抱かれるようになるってことだよ。」

 

「かなり難しそうですね・・・」

 

「難しいかもしれないけど、やり方はある。

君自身が多くのファンを持っている状態を作っておくってことだよ。

多くの人に尊敬される人間になっておくってことだ。

極端な話、北は北海道から南は沖縄まで、老若男女問わずだ。

君が運送業界の人間だとか、商圏は関西だとか全く関係ない。

出来るだけ多くの人にファンになってもらう必要があるわけだ。」

 

「ファンの構築ですね・・・」

 

「そうだよ。

普段から頑張って、『ファン構築』を君自身のメディアを使ってやっておく。

そして、これからもやり続ける。

そうすれば、いざ君が『お付き合いしたい人』に出会っても、

『お付き合いしたい人』から“多くのファンに尊敬された君”を見た場合、

君のことを気にならないわけにはいかないよ。

分かるかな・・・??」

 

「なんとなくですが、分かります・・・」

 

「運良く君が『お付き合いしたい人』から尊敬の念を抱かれると、

『お付き合いしたい人』の“50人枠”には簡単に入れる。

そして、その『お付き合いしたい人』とのお付き合いが始まると、

お互いを尊敬しあえる最高の関係が生まれるんだ。」

 

「素晴らしいですね!」

 

「そうだよ! それは素晴らしい関係だ。

そんな事を繰り返していけば、君はたちまち京都で一番の営業マンになるよ。

大げさに言っているわけではなく、これは意外と誰もやっていないので、

すぐに京都一の営業マンになれると思うよ。」

 

「頑張ります・・・!!」

 

 

田代社長は、人を“やる気”にさせるもの上手だ。

 

一種の才能とも言える。

 

『イーカス』の社員も、

この“田代マジック”に乗せられて気持ち良く働いているのだろう・・・

 

 

 

「では、おさらいをしよう。

 

まず、忘れてはいけないのが

『マイメディア活用ファン構築ライフ』を目指せば間違いないってことだ。

『広報部長』兼『営業マン』に就任したからと言って、

『マイメディア』の活用法を今までと変える必要はないってことだ。

君自身のファンを出来るだけたくさん構築していけばいい。

多くの人から『尊敬の念』を集めるんだ。

そうすれば、自ずと『広報』や『営業』の仕事もうまくいく。

そして、これは憶測だけど、

エサカ運送さんの社長もそのやり方を望んでいると思うよ・・・」

 

 

 

「あくまでも、『マイメディア活用ファン構築ライフ』なんですね。」

 

「そうだね・・・ 『マイメディア活用ファン構築ライフ』を意識して、

『広報部長』兼『営業マン』の仕事を死に物狂いで頑張ることだ。

エサカ運送さんの社長が君に与えてくれた最大のチャンスだ。

絶対に手を抜いてはいけない。

そして、その先には“独立”というチャンスも待っているかもしれない。

“独立”をする時にも、北は北海道から南は沖縄まで、

老若男女問わず君のファンが大勢いるってことはプラス材料になる・・・」

 

 

「独立・・・・・」

 

 

俺は、一ヶ月程前にトラックドライバーという仕事から、

『広報部長』兼『営業マン』に変わったばかりだ。

 

正直、まだ『広報』や『営業』という仕事に関して何も分かっていない。

 

しかし、今まで『マイメディア』を活用してきたことで、

『広報部長』兼『営業マン』の仕事に関して手応えみたいなものも感じている。

 

 

ただ・・・

 

 

「独立か・・・・・」

 

 

実際俺は、約2年前にエサカ運送の主任になった頃から、

「将来は自分の会社を作り、運送会社の社長になりたい。」

という夢を持ち始めた。

 

でもそれは、あくまでも“夢”にしか過ぎなかった・・・

 

 

「独立・・・・・」

 

 

田代社長がサラッと言った『独立』という言葉のせいで、

店を出て田代社長と別れるまで、

俺は心臓が高鳴るのを止めることが出来なかった・・・

 

 

その26.へ続く・・・