その3. オヤジから衝撃の話

 

✽✽✽✽✽✽

もくじはこちら

✽✽✽✽✽✽

 

【新たな登場人物】

 

ユージの父

銀行員。 マジメで厳格な父親。

 

ユージの母

今までユージの事を怒ったことがなく、

ユージの事を誰よりも信じ、誰よりも愛している優しい母親。

 

前回までに登場した人物はこちら

 

 

 

【その3.  オヤジから衝撃の話】

 

 

今日も森本と一緒だ。

 

当てもなく、昼の京都駅周辺をプラプラ歩いている。

 

ちなみに俺も森本も彼女はいない。

 

「一人の女に縛られるなんてメンドクセー」と言いながら、いつも一緒にいる。

 

 

 

 

オカンが倒れてから一週間。

 

オカンは大事を取って一晩だけ入院したが、

今はすっかり元気になって仕事にも復帰している。

 

いつも通り、昼は近所のスーパー、

夜は原付で片道10分かけてファミレスにアルバイトに行っている。

 

遅い時は夜の12時頃帰ってくる時もある。

 

今までオカンの疲れた表情など見たことがなかった。

 

いつも笑顔で、いつも優しい目で俺を見てくれる。

 

 

顔には出さないだけで、やっぱり疲れていたんやな・・・

 

 

22歳にもなって、そんな事にも全く気付いていなかった・・・

 

 

オカンが倒れて以来、今のところ夜は家にいるようにしている。

 

なぜか夜遊びをする気にならない。

 

金がないのも理由の1つだが・・・

 

森本と遊びに行くのも昼だけだ。

 

昼頃、森本が愛車のBMWで俺の家まで迎えに来て、

暗くなる頃にはどちらからともなく「帰ろっか~」と行って

森本のBMWで俺の家まで送ってくれる。

 

そんな日が一週間程続いている。

 

 

 

ある夕食の時・・・

 

 

今夜もオカンはファミレスのアルバイトで、

オヤジと2人の妹と俺の4人で夕食を食べていた。

 

オヤジが口を開く。

 

 

「ユージ、お前はいつまで仕事もせんと

無職のままでいるつもりや・・・??

仕事は探しているんか・・・??」

 

 

「い、いや・・・」

 

俺は相変わらずオヤジが苦手で怖い。

 

 

 

「いや・・・じゃないやろ!  まぁええ・・・

ワシの知り合いで運送会社の社長をしている者がおる。

ソイツにお前を面倒見てくれへんか・・・と言っておいた。

とりあえず一度会社に来るように言っていたので明日行ってこい!」

 

「え!? 明日!!??」

 

「明日行くようにソイツに言ってある。」

 

「は、はい・・・」

 

 

話が急展開すぎてビックリした。

 

それにしてもいきなりすぎる・・・

 

「俺がトラックドライバー・・・ 普段、原チャリしか乗ってない俺が・・・

やっていけるのかな・・・」

 

 

とりあえず森本に電話しよう。

 

「もしもし、森本? 話がある! 

とりあえず明日10時に迎えに来てくれ!!」

 

 

 

その4.へ続く・・・