その7. 田代社長との出会い

 

✽✽✽✽✽✽

もくじはこちら

✽✽✽✽✽✽

 

【新たな登場人物】

 

秋田

ユージの後輩。 23歳。 入社1年目。 全く仕事にやる気のない奴。

浅井さんに嫌われており、秋田も浅井さんを嫌っている。

 

前回までに登場した人物はこちら 

 

 

 

【その7. 田代社長との出会い】

 

 

土曜日の午後2時・・・

 

 

俺は京都の伏見にある田代社長の会社、『イーカス』の前にいる。

 

「これが田代社長の会社か・・・

家から車で15分の場所やけど、

こんなトコにこんなスゴイ社長がいるなんて

全然知らんかったな・・・」

 

玄関を入り、受付の女性に名前と用件を伝えると、

受付の女性は田代社長から俺が来るのを聞いていたようで、

そのまま社長室に案内された。

 

社長室に入ると田代社長はソファに座っていた。

 

田代社長のブログに写っていた顔と同じ顔だ。

(当たり前だが・・・)

 

 

 

 「やあ、こんにちは。 こちらへどうぞ。」

 

「こんにちは! 今日はよろしくお願いします!!」

 

田代社長は、座っていたソファに俺を招いてくれた。

 

田代社長は、身長185cmの長身で、体型もスラッとしていて、

一見するとモデルのような感じの人だ。

 

顔も男前で、髪型も黒髪短髪で清潔感があり、

飲食店のオーナーという肩書きがよく似合っている。

 

「君が電話をかけてくれたユージくんだね?

僕が載っていた雑誌を見たって言っていたね?」

 

「はい、そうです!」

 

初めて味わう空気だ・・・

 

25年間生きてきて、このような空気を味わったことは一度もない。

 

今まで、

・ガソリンスタンド

・ファミレス

・ラーメン屋

・居酒屋

・祇園のキャバクラのボーイ

など、色んな仕事をしてきたが、このような場面は一度もなかった。

 

面接とも若干違う・・・

 

しかも、目の前の相手は、俺と年が5つしか違わないが、

年収1億円稼いでいる今注目の若手経営者だ。

 

「ユージくんは、今トラックドライバーだと言っていたね。

今日は何を聞きたくて僕に会いに来てくれたのかな・・・??」

 

「はい、色々聞きたいことがあります。

まず、田代社長がなぜ成功されたのか?

私みたいなトラックドライバーでも将来成功する可能性があるのか?

『マイメディア活用ファン構築ライフ』とは何なのか?

田代社長の夢は何なのか?

その他いろいろ聞きたいことはたくさんあります!」

 

「そっかそっか・・・ たくさん質問を用意してきたんだね・・・(笑)」

 

田代社長は終始ニコニコしている。

 

こちらが力を抜くと、

一瞬で押しつぶされそうなオーラを相変わらず放ってはいるが、

でも思ったより緊張せずに話せそうな感じだ。

 

 

「では、時間もあることだし、ひとつずつ話していこうか・・・」

 

 

ちなみに、俺は今日、会社は休みなので、

田代社長の時間の許す限り、じっくりとお話を聞ける。

 

「まず、僕が成功した理由、

ユージくんみたいなトラックドライバーでも将来成功する可能性があるのか?

『マイメディア活用ファン構築ライフ』とは何なのか?の答えだけど、

これらの答えはだいたい似ているね。」

 

「え・・・!?」

 

 

「ちなみにユージくんは、マイメディアを持っているかい?」

 

 

「マイメディアって何ですか・・・??」

 

「ははは・・・(笑) マイメディアを知らないか・・・

ってことは当然、マイメディアを持ってないんだね・・・」

 

「は、はい・・・多分・・・」

 

マイメディアが何なのか分からなかったので、

マイメディアを持っているのか持っていないのかも答えようがなかった・・・

 

「まず、マイメディアとは、

・メルマガ

・ブログ

・facebook

・Twitter

・YouTube

などの事だよ。

facebookやTwitterなどはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や

ソーシャルメディアとも言う。」

 

目の前で話しているのは、普通で考えたら簡単に会える人ではない。

 

こんな機会は滅多にない!

 

俺は今日、人生で初めて『メモを取る」という行為を行なっている。

 

 

 

「ユージくん、僕らはホントに恵まれた時代に生きている・・・」

 

 

「は、はい・・・」

 

「昭和時代の人たちは、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などが主なメディアだった。

庶民は、テレビを観て、ラジオを聴いて、

新聞を読んで、雑誌を見て生活をしていた。

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌に出ているのは、

芸能人やスポーツ選手やアーティストばかりだったと思う。

庶民がそれらのメディアに出るなんてことはありえなかった。」

 

田代社長は話し続けた。

 

「もし、庶民がそれらのメディアに出ようとすれば多額の費用がかかった。

当然ながら庶民が多くの人に知ってもらって

有名になるなんてことは不可能だった。

でも、今はどうだ?

メルマガ・ブログ・facebook・Twitter・YouTube・Google+・mixi・Ustream…

いろんなメディアが無料で自分のモノに出来る。

これって使わない手はないよね?

昭和時代は、有名になりたくてもなれなかった庶民、

会社を有名にしたくても出来なかった社長などはたくさんいたと思う。

そんな方々が天国で、「今の人達はいいな~」と羨んでおられると思う・・・」

 

田代社長の言っている内容は正直チンプンカンプンだ。

 

今の俺にはかなり難しい。

 

だからこそ、一文字も漏らさず必死にメモを取っている・・・

 

 

「ユージくんは、トラックドライバーって言ってたね?」

 

「はい、そうです。」

 

「トラックドライバーは大変な仕事だと思う。

でも、世の中には絶対になくてはならない仕事でもあり、

素晴らしい仕事でもある。

何より、大きなトラックに乗っているドライバーはカッコイイよなぁ~!!

ユージくんは、このトラックドライバーの仕事が好きかい?」

 

「はい、大好きです! この仕事が天職やと思ってます!」

 

「そっか・・・素晴らしい!!」

 

田代社長に褒めてもらったことはメチャクチャ嬉しかった。

 

「職業に貴賎なし」という言葉はあるが、

時にこのトラックドライバーという仕事は、

他の仕事に比べて“下”に見られることがある。

 

しかし、田代社長は違った。

 

このトラックドライバーという仕事も立派な仕事だと認めてくれる。

 

「ユージくんは先程、

私みたいなトラックドライバーでも将来成功する可能性があるのか?

という事を言ってたよね・・・??」

 

「はい。」

 

 

「まず、今の時代、どんな職業に就こうが、

勤め先の社長の収入を上回ることが出来る。」

 

 

 

 

その8.へ続く・・・