その8. 最低条件

 

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もくじはこちら

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【新たな登場人物】

 

田代社長

イーカスの社長。 30歳。 弱冠30歳にして年収1億円。

愛車はプリウス。 横浜出身だが京都が大好きな男。

ビジネスの天才で、主に飲食の分野で京都を中心にビジネスを展開している。

 

 

前回までに登場した人物はこちら 

 

 

 

【その8.  最低条件】

 

 

「まず、今の時代、どんな職業に就こうが、

勤め先の社長の収入を上回ることが出来る。」

 

 

田代社長は、驚くべきことをサラッと答えた。

 

 

 

 

「え・・・!??」

 

「驚いたのも無理はないよね・・・(笑) 実際、僕がそうだった。

今の会社の『イーカス』を立ち上げたのは5年前だけど、

それまでは、修行のためにある料理屋で働いていた。」

 

5年前って事は、俺と同じ25歳の時か・・・

 

「そして僕は、修行のために働いていた

その料理屋のオーナーの当時の収入を抜いてしまった。

そして、夢だった自分の店舗を持ち、25歳の時に会社を立ち上げた。」

 

「一つ質問していいですか・・・??」

 

どうしても理解出来ない事があったので、口を挟んでしまった。

 

「もちろん。」

 

田代社長は笑顔で答えてくれた。

 

「『社長が社員に給料を払うのに、社員が社長の収入を抜く。』

というのが理解出来ないんですが・・・??」

 

「ははは・・・(笑) 当然、そのような疑問が出てくるのも不思議じゃないよ。

では答えを教えよう・・・」

 

メモを取っている手が少し震えた。

 

「マイメディアを使えば簡単だよ。」

 

 

答えは予想通りだった。

 

どのように使うのかは全く分からないが、マイメディアを使うんだろうな、

ということは予想していた。

 

「独立前に働いていた修行時代の料理屋では、

オーナーはマイメディアを使わずにアナログ経営をしていて、

僕はマイメディアを使って様々な情報発信をしまくった。

そして、その料理屋やオーナーよりも、僕の方が有名になってしまった。

有名になってからは、オーナーの収入を抜くのは時間の問題だった・・・」

 

「ユージくん、これからの時代、どんな職業に就こうが、

収入を増やすことは昔に比べてそんなに難しいことではない。

もちろんトラックドライバーでも同じだ。

ユージくんの会社の社長の収入を抜くのも夢物語でもなんでもない。」

 

この頃には、興奮しすぎてメモを取るのもすっかり忘れていた。

 

「まず、最低条件がある。」

 

 

「はい・・・」

 

「世の中には、情報を発信する側と、

情報を受信する側の2種類の人間がいる。

だいたいイメージとしては、情報を発信する側は全体の3~5%、

残りの95~97%は情報を受信する側だね。」

 

「はい・・・」

 

「多くの人が勘違いしているけど、

情報を発信する人は様々な知識を持っている人、

情報を受信する人はあまり知識を持っていない人、

と思っている。

これは大きな間違いで、知識の有無は全く関係ない。

要は、自分がどっちの人間になりたいか!!?

それだけの話だよ。」

 

「そして、これから成功したいと望むなら、

情報を発信する側にならないといけない。

これは全てにおいての最低条件だ。」

 

 

情報を発信する側か・・・

 

俺が持っている情報って何なんやろう・・・

 

皆が知りたい情報なんかコレっぽっちも持ってないような気がするけど・・・

 

 

「ユージくん、今は全くイメージが湧かないと思うけど、

心配しなくていいよ。

誰でも出来ることだし、ユージくんにだって絶対出来ることだから・・・

今からじっくり教えてあげるよ。」

 

田代社長はホント優しい・・・

 

俺が女だったら絶対惚れている・・・

 

成功するためには、女が惚れる男になる必要があるんだろうな・・・

 

なぜか、そんな事を考えていた。

 

 

「ユージくん、君がこれから成功したい!

これから収入をドンドン伸ばしていきたい!

と考えているんだったら、これからやるべきことは

自分のメディアを使っての情報発信だよ。

情報発信と聞くと、何か難しい事を言わないといけないのかな・・・?

と考えるかもしれないけど、

始めはそんなに難しい事を考える必要もなければ、

難しい事を言う必要もない。

なので、コレはヤル気になれば今夜からだって出来る。」

 

「今夜からですか・・・??」

 

「うん、今夜から。」

 

田代社長は優しい表情で答えてくれた。

 

「じゃあ、今夜は何をすべきかと言うと、

・ブログ

・facebook

・Twitter

・YouTube

のアカウントを取得する。

アカウントの取得だけなら、2~30分で出来る。

将来的にはメルマガは必須となるけど、最初はこの4つが必須だ。

この4つのアカウントを取得した時点で、君もマイメディアの所有者となる。」

 

俺がマイメディアの所有者か・・・

 

しかも今夜から・・・

 

なんだか田代社長とのこの時間も有意義だけど、

早く家に帰りたくもなってきた・・・

 

 

「話は変わるけど、ユージくんは夢や人生の目的ってあるかい?」

 

 

ないこともないが、そうやって改まって聞かれると答えられない。

 

「う~ん・・・」

 

「まぁ、別になけりゃないでいいんだよ。」

 

田代社長は終始ニコニコしている。

 

「ただ、これから成功者になりたい!と思うんであれば、

夢や人生の目的を決めておく方がいい。

そして、君が発信する情報は全て、

君の夢や人生の目的がベースとなって彩られる。

そして、君の夢や人生の目的が染み込んだ情報に、

受け取り側は敏感に察知して無意識に感動を覚える。

 

段々、確信に迫ってきたのか、難しくなってきた・・・

 

付いて行くのに必死だ・・・

 

「ちょっと、表現が難しかったかな・・・??」

 

俺の表情を察知したのか、田代社長はニヤニヤしながら聞いてきた。

 

「あ、いや、あ、、、はい・・・」

 

俺は戸惑いながら答えた。

 

「ごめんごめん、もう少し分かりやすく説明するわ。 ははは・・・(笑)」

 

困惑した俺の顔を見つめながら、

田代社長は相変わらずの優しい笑顔で笑ってくれた。

 

 

その9.へ続く・・・