本日、我が社の従業員と

クレフィール湖東にドライバー研修に行ってきました。

 

私は、今年の3月10日に一度行っているので、

2度目のクレフィール湖東、

石丸昇と田辺崇は初めてのクレフィール湖東です。

 

 

ざっと本日の研修内容を記載します。

 

1.  シートベルトの必要性

2. 運転姿勢の重要性

3. 運転と反応

4. 視界特性と死角

5. ブレーキング(ウェット路面)

 

以上の内容で、丸1日の研修を行ないました。

 

 

 

 

1.  シートベルトの必要性

 

皆さんは、後部座席に乗った時、シートベルトをしていますか?

 

または、後部座席に愛する家族を乗せた時、

シートベルトをするように言っていますか?

 

ちなみに、2008年6月1日より、

後部座席のシートベルト着用が義務化されております。

 

一般道での違反に対しては、当面は「注意」で済みますが、

でもそんなことはあまり重要な話ではありません。

 

ホントに重要なことは、

後部座席でシートベルトをしていなかったら、

違反になるとかどうなのかってことではなく、

『命を落とす危険性がどれくらいあるのか』

ってことですよね・・・??

 

この研修内容については、

私が以前書いたブログの記事を読んでください。

 

これらの記事を読んでいただいたら一発で分かると思います。

 

車の正面衝突で、時速何kmまでなら両腕で衝撃を支えられるでしょうか??

時速40kmで走っている車が、ノンストップでコンクリートの壁にぶつかると・・・

 

 

 

2. 運転姿勢の重要性

 

乗用車でもトラックでも運転姿勢は非常に重要です。

 

運転姿勢が良いとまず疲れません。

 

人間の腰は、立ってる場合の負担度が100とすると、

座った場合は140と、4割アップします。

 

そして、運転席の背もたれを倒した運転姿勢になると、

腰の負担度が185と、85%アップします。

 

腰に負担が増すと、まず目が疲れてきます。

 

コレだけでも、運転姿勢が悪いと危険度が増すことが分かります。

 

 

運転姿勢が重要である理由は他にもいろいろとあります。

 

 

まず、背もたれを倒して運転していると、

『死角』がかなり大きくなります。

 

あと、急に目の前に人が飛び出してきて、

思いっきり急ブレーキをかけなければいけない時に、

背もたれを倒していると、

力いっぱい急ブレーキをかけられません。

 

 

我々トラックドライバーは、一般の方々から見れば、

『プロドライバー』です。

 

なぜなら、それでメシを食っているからです。

 

イチローしかり、石川遼しかり、

プロは姿勢(カタチ)にこだわります。

 

我々トラックドライバーは、

運転姿勢にこだわる必要があると思います。

 

 

 

3. 運転と反応

 

皆さんは、

車の停止距離=空走距離+制動距離

ってのは知ってますよね。

 

もし、知らない方がおられたら覚えておいてくださいね。

 

 

 

時速40kmなら停止距離は22m。

時速60kmなら停止距離は44m。

くらいだけでも覚えておけばOKだと思います。

 

さて、今から『空走距離』についてお話します。

 

今回の研修で我々が学んだことです。

 

皆さんは、『空走距離』をどのように解釈していますか?

 

世間一般に言われている『空走距離』の説明は、

運転手が危険を感じてからブレーキをふみ、

ブレーキが実際に効き始めるまでの距離」

と言われているでしょう。

 

しかし、実際のところコレは間違いです。

 

結論から先にお話すると、

この『空走距離』の説明は、

『知覚時間』というものを全く考慮していないのです。

 

では、『知覚時間』とは何なのでしょうか・・・??

 

知覚時間・・・危険が発生してから、

運転手が危険を感じるまでの時間。

 

 

ちょっとややこしいですよね・・・(^^;)

 

 

ただ、コレだけは理解しておく必要があります。

 

それは、

運転手が危険を感じる数秒前に、

既に危険は発生している!!

ということです。

 

コレに関しても、以前に書いたブログの記事を読んで欲しいと思います。

 

詳しく書いています。

「危険を感じるまでの距離」って何・・・!?

 

今回の研修の動画ではないですが、

以前、全く同じ内容の研修を

京都のとある研修会場でやった時の動画が2つあるので、

見て欲しいと思います。

 

 

 

 

まぁ、こんな感じの研修を楽しくやりました(^o^)

 

 

 

4. 視界特性と死角

 

トラックは乗用車と比べても、かなり『死角』が大きい(広い)です。

 

『死角』が多いっていうよりも大きい(広い)ですね。

 

トラックと乗用車の『死角』の数(場所)はそんなに変わらないと思います。

 

そもそも乗用車もトラックも『死角』の数(場所)は多いですね。

 

まず、その事を知る必要があると思います。

 

 

本日、クレフィール湖東で行なった研修内容を写真でお見せしますね。

 

 

【死角の研修①】  もし、この位置で走行していたら、左車線にいるトラックからは死角に入っています。  危ないですよ!

 

【死角の研修②】 前のシルバーの乗用車から、このトラ柄のパイロンが見えるか・・・?? 実は死角に入っていて見えません! もし、これが小さい子どもで、前の乗用車のドライバーが気付かずバックして来たら・・・ 考えただけでも怖いですね。 自宅の車庫で我が子を轢いてしまう痛ましい事故は、我が子が「死角」に入ってしまっていることが大半! 要注意です!!

 

【死角の研修③】  トラックドライバーからはこの原付は死角に入っていて見えません。  これは、「努力視界」「絶対死角」のうちの「絶対死角」に入ります。 「絶対死角」とは、ドライバーがどれだけ体を動かしたり目視しても見えない場所。 助手席側は「絶対死角」が多いので、原付を運転している側も要注意ですね!!

 

 

 

【死角の研修④】 乗用車のドライバーから、前輪の横にあるトラ柄のパイロンが見えるか・・・? え・・・コレは見えるでしょ! と思いきや・・・ 実は見えません。 「死角」に入っているのです! このパイロンが小さい子どもで、ドライバーが気付かず車を動かしたら・・・ 怖いですね!

 

 

【死角の研修⑤】 乗用車のドライバーから、前輪の横にあるトラ柄のパイロンが見えるか・・・? 【死角の研修④】と同じで、コレも見えません。 完全に「死角」に入っています。 このパイロンが小さい子どもで、ドライバーが気付かず車を動かしたら・・・ この場所の「死角」は、車に乗る前から完全に気付いていないケースも考えられますね。 コレも怖いです・・・!

 

 

【死角の研修⑥】 【死角の研修②】を違うアングルから見た場合。 シルバーの車のドライバーから、トラ柄のパイロンが見えないのです・・・ 信じられますか・・・?? ホントに「死角」って多いんです!!

 

 

 

 

 

以上、いかがでしたか・・・!!??

 

 

ココで2つの言葉を覚えてください。

 

努力視界・・・頑張って体を動かしたら見える視界

絶対死角・・・頑張っても見えない死角

 

ドライバーには、これら『努力視界』『絶対死角』

があることをぜひ知っておいてください。

 

『死角』をしっかり確認することは当然ですが、

「相手の『死角』に入らないようにする」

ことも忘れないようにしてくださいね。

 

最後に、本日の『視界特性と死角』の研修風景を

動画でお見せしますね。

 

 

 

 

 

5. ブレーキング(ウェット路面)

 

最後の研修は、4tトラックで時速40km・60km・80kmとスピードを出し、

濡れた路面で思いっきりブレーキを踏む練習をしました。

 

まず始めに、雨の日は制動距離が晴れの日より約1.5倍伸びる、

ということを覚えといてください。

 

雨が降り始めて30分間ほどが、

アスファルト上にホコリやちりなどがまだ残っていて

滑りやすい状態になっているので、一番危険です。

 

あと、コレは覚えていて欲しいのですが、

空走距離は、速度が2倍になると、距離も2倍になる。

制動距離は、速度が2倍になると、距離は4倍になる。

ってことを覚えておいてください。

 

ちなみに、制動距離は、速度が3倍になると、距離は9倍になります。

 

恐ろしい事実ですね・・・(^o^;)

 

 

それでは、この研修も

動画を見てもらった方が分かりやすいと思いますので、

動画をズラ~っと並べていきますね。

 

そんなに長い動画じゃないので、出来れば全部見てください。

 

解説は、YouTubeの解説欄に詳しく書いてますので、

そちらを参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかかでしたか・・・?

 

 

ココで、トラックドライバーの方に大事な事をお伝えします。

 

トラックの空車時の停止距離と、

実車時(荷物を積んでいる時)の停止距離の違いです。

 

トラックは、空車時と、

規定の積載量までの重さの荷物を積んでいる状態とでは、

停止距離はそんなに変わりません。

 

ABS装置付きの4tトラックで、

時速80kmで濡れた路面で急ブレーキをかける、という実験を

空車と実車(荷物:3tのコンクリート)で実際に行ったのですが、

実車のトラックが約10m停止距離が伸びました。

 

思ったより停止距離が伸びなかったのが印象的でした。

 

『トラックは空車の時に事故が多い。』という事実があります。

 

我々トラックドライバーも勘違いしているのですが、

「空車時はなんぼスピードを出してもすぐに止まれる。」

「荷物積んでいるし、

スピード出し過ぎたらなかなか止まれない。」

と普通に思っております。

 

しかし、トラックは規定の積載量までなら、

空車時も実車時も停止距離はそんなに変わりません。

(過積載の場合は、やはり停止距離はかなり伸びます。)

 

 

『トラックは空車の時に事故が多い。』

という事実を再認識する必要があると思います。

 

 

最後に、計測した数値を記しておきます。

 

●4t車

40km/時  14m

60km/時  33m

80km/時  54m

 

●2t車

40km/時  10m

60km/時  21m

80km/時  41m

 

コレは何の計測結果かというと、

4t車と2t車で、時速40km・60km・80kmとスピードを出し、

2つのバーの間を通過した時点で思いっきりブレーキを踏みます。

 

そして、2つのバーからトラックが完全に止まった位置までの距離です。

 

下の2枚の写真を見てもらえればだいたい雰囲気が分かると思います。

 

 

 

2つのバーの間を通過した瞬間に思いっきりブレーキを踏み込みます。

 

 

 

そして、2つのバーから何メートルの位置で止まったかを計測します。

 

 

 

 

先程お見せした計8本の動画をまだ見てない方はぜひ見てくださいね。

 

この実験は、

動画を見ていただいた方が絶対分かりやすいので・・・(^o^)

 

8本見ていただいても、合計で3分40秒です。

 

 

 

コレで最後ですが、最後にもう一度下の図を見てください。

 

 

車の停止距離=空走距離+制動距離

の図ですね。

 

車は1秒間に何メートル進むか知ってますか?

 

知らない方は、1~2分で読めますので、

車は1秒間に何メートル進むか?

を読んでください。

 

 

で、車が1秒間に進む距離と、車の停止距離を照らし合わせていただき、

今後、この事を守ってください。

 

車の車間距離は、

一般道路(時速60kmまで)・・・3秒以上の車間距離!!

高速道路(時速60km以上)・・・5秒以上の車間距離!!

を確実にとる!!!!!

 

 

 

2012年9月1日(土)にクレフィール湖東で行なった

ドライバー研修の報告は以上です。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

『普通貨物1日コース』の修了証です。 2012年3月10日と2012年9月1日の2回分!!