皆さん、ヘッドライトはハイビームが原則だということは知っていましたか・・・??
道路運送車両法は、
- ハイビーム・・・走行用前照灯
- ロービーム・・・すれ違い用前照灯
と定義し、夜間は原則ハイビームで走行するよう推奨されております。(義務ではありません)
なので、
- 原則・・・ハイビーム
- 例外・・・ロービーム
なんですね。
では、例外って何なのか・・・??
ここでいう例外は、
- 前方に車が同じ向きに走っている。
- 前方から車がこちらに向かって走っている。
だいたいこの2パターンでしょう。
なので、普段車を運転する時は『例外』パターンばかりなんですね(笑)
この『例外』パターン時にハイビームで走ると、減光義務違反となります。
こちらは道路交通法で義務化されているので注意が必要です。
ではなぜ、対向車から
「眩しいやんけ!!!」
って怒られる可能性もあるハイビームが原則なのか・・・??

皆さんは、
夜間の走行中、車にはねられ死亡する高齢者のほぼ全員が、ロービームの車にはねられているって知っていますか?
高齢者をはねたドライバーに話を聞くと、皆が口をそろえてこう言います。
「気付くのが遅れた・・・」

では皆さん、ハイビームとロービームの照射距離をご存知ですか・・・??
コレは基本なので覚えてくださいね。
照射距離は、
- ハイビーム・・・100m
- ロービーム・・・40m
なんですね。
次に、車の停止距離のお話をしましょう!
停止距離=空走距離+制動距離
この基本式は皆さんご存知ですね。
もしご存知なければ、この機会にぜひ覚えてくださいね。
- 空走距離・・・運転手が危険を感じてからブレーキを踏み、ブレーキが実際に効き始めるまでの間に車が走る距離
- 制動距離・・・ブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離
では、下の図をご覧ください。
ここで皆さんに質問です。
皆さんは夜間に車を運転する時、いつもだいたい時速何kmで走っていますか・・・??
ちなみに時速60kmで走っているとします。
時速60kmで走っている車は制動距離は44mです。
「あ!! 人だ!!!! 危ない!!!!!」
と気付いてから車が完全に止まるまで、44mも走るんですね。
意外と長いですよね・・・
次に、皆さんに違う質問をします。
ヘッドライトのロービームの照射距離って何mでした・・・??

なぜ、夜間の走行中、車にはねられ死亡する高齢者のほぼ全員が、ロービームの車にはねられているのか・・・
なぜ、ヘッドライトはハイビームが原則なのか・・・
分かってもらえましたか・・・??
夜間、真っ暗な場所で、ヘッドライトをロービームにして時速60kmで走っていると、しっかり目の前を見ていても、急に飛び出してきた歩行者をはねてしまうんですね。
理論上は、歩行者をはねた後、車が止まるまで、まだ4mも走ります・・・
皆さんも、このような悲惨な事故を起こさないために、ぜひこれらの事は知っておいてくださいね。