『左折車による歩行者の巻き込み事故と比較して、

右折車による歩行者の巻き込み事故は7倍も多い』

 

 

あなたは、この事実をご存知ですか・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

埼玉県警が2008年中に起きた

埼玉県内交差点での車と歩行者の事故状況を分析した。

 

この結果、

右折車による人身事故が左折車の7倍にのぼる

ことが明らかになった。

 

埼玉県警は、

1. 右折車にはねられる

2. 直進車にはねられる

3. 左折車にはねられる

の3ケースで分析した。

 

その結果、右折車は死傷者494人(負傷者487人、死者7人)で、

左折車の68人(負傷者68人、死者0)と比べ7倍以上の差が出た。

 

 

 

 

 

ではなぜ、

『左折車による歩行者の巻き込み事故と比較して、

右折車による歩行者の巻き込み事故は7倍も多い!!』

のか・・・??

 

 

単純に、左折は、

「二輪車の巻き込み」と「横断歩道を渡っている歩行者」だけに

注意を払うだけでよいが、

右折は、「対向直進車の途切れるタイミング」と

その先の「横断歩道を渡る歩行者」の両方を

気にしなければならないからである。

 

また、右直事故も頻繁に発生するため、

対向車の物陰に二輪車などが隠れていないかということが気になる。

 

さらに、右折待ちの後続車が自分の後ろに並んでいると、

それももちろん気になり、

これは無意識のうちに焦りにつながっているのである。

 

そして、対向車が途切れたわずかなタイミングを狙って右折すると、

見落としていた歩行者が急に視界に現れた!

ということになってしまうのである。

 

 

また、トラックにおいて、

右折事故の最大の要因は、

「Aピラーと運転席側のサイドミラーによる死角」である。

 

 

 

 

Aピラーで車が見えにくくなる様子(写真は乗用車)(左右の視界の合成画像)

 

 

乗用車ならあまり感じないが、

トラックのAピラーと運転席側のサイドミラーによる死角は

ビックリするくらい広い。

 

どういうことかと言うと、

トラックに乗って右折をする時、

Aピラーと運転席側のサイドミラーが邪魔をして、

トラックが右折して進もうとしている先が非常に見にくいのである。

 

これは、左折する時はあまり感じない。

 

だが、右折する時は非常に見にくくなり、

ゆうに車1台分はすっぽりと見えなくなってしまうのである。

 

 

では、どうすれば

「右折車による歩行者の巻き込み事故」

を防ぐことができるのか・・・?

 

 

ポイントは3点あると思う。

 

1点目は、

「左折車による歩行者の巻き込み事故よりも、

右折車による歩行者の巻き込み事故の方がかなり多い。」

という事実を知ることである。

 

やはり、未だに

「左折車による歩行者の巻き込み事故の方が多い。」

と思っているドライバーが多い。

 

しかし、

「左折車による歩行者の巻き込み事故よりも、

右折車による歩行者の巻き込み事故の方がかなり多い。」

という事実を知るだけで、

右折車による歩行者の巻き込み事故はかなり減ると思う。

 

2点目は、

「対向直進車が途切れてから

横断歩道を渡る歩行者の有無を確認するのではなく、

右折する前から、

対向直進車と横断歩道を渡る歩行者の両方を確認しておく。」

ことである。

 

これが、やってみると意外に難しい。

 

また、意識していないとなかなか出来ない。

 

しかし、これをやらない為に、

右折車による歩行者の巻き込み事故が減らないのも事実なのである。

 

3点目は、

「死角の場所を知る。」

ことである。

 

特に、トラックは死角が多い。

 

前述したように、

「Aピラーと運転席側のサイドミラーによる死角」

に関しては、トラックドライバーは確実に意識しておかなければならない。

 

誤解を恐れずに言えば、

自分が歩行者の立場で横断歩道を渡っており、

トラックが右折で横断歩道に侵入してきたならば、

「自分は死角に入っているかもしれない・・・」

と考えながら横断歩道を渡るべきである。

 

トラックドライバーは、

この「Aピラーと運転席側のサイドミラーによる死角」を

ただ単に意識しながら右折するのではなく、

右折時は、「Aピラーと運転席側のサイドミラー」の陰に歩行者がいないか、

体を前後左右に動かしながら確認しつつ右折すべきである。

 

 

これら3点を常に意識しながら、交差点の右折に臨む・・・

これくらい細心の注意を払わないと

ハンドルを握る資格はないと言えるであろう。