まだ1位・・・??







7月12日(土)に、うちの従業員2人に、ドライバー安全運転研修に行ってもらいました。
場所は、車の研修では有名な『クレフィール湖東』です。
私も2年前にうちの従業員2人連れて行ったのですが、非常に勉強になる安全運転研修会です。
(私のレポートはこちら)
今回も、ただ行くだけではなく、キッチリと報告書を書いて提出するように指示を出したのですが、まずAくんが報告書を提出してくれました。
ちなみに彼は、パソコンが苦手な男なので、手書きでA4用紙9枚分も書いてくれました。
書き上げるのに、一体何時間かかったのだろう・・・(^o^;)
かなり良いレポートだと思います。
読んでやってください(^^)
まだ1位・・・??







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クレフィール湖東1日コース体験研修会で学んだこと
今回、私は滋賀県東近江市にあるクレフィール湖東の1日コース体験研修会に行ってまいりました。
今回のクレフィール湖東での安全運転研修の3つの大きな目的というのがあり、まず基本に戻るという事。
それと、人の限界、車の限界を知るという事。
さらに安全運転の向上という3つの目的を意識しつつ、それぞれのプログラム(カリキュラム)が始まりました。
まず1つ目のプラグラム「シートベルトの必要性」では、日常後部座席の人がシートベルトをしている場合、していない場合とではどれくらいの衝撃があるのかという体験をしました。
まず、後部座席に乗り込み、背中をしっかり背もたれにつけるがシートベルト無しの状態では足は踏ん張れないようくるぶしでクロスさせ、手は前にしてスタートです。
車がゆっくり動き出し、速度が10kmになったところで急ブレーキをかけます。
それまで余裕で座っていた自分でしたが、予想以上の衝撃で前に突っ伏してしまいました。
たかが10kmと簡単に思っていましたが、これが日常40~60km走行での急ブレーキだと思うと、改めて後部に座る子供達には必ずシートベルトは必要だと痛感しました。
次の時間は「基本走行」運転姿勢の重要性という事で、広いスペースにパイロンがあちこち置かれての、スラロームコース、連続曲線コースを走行し直線立ち上がりの急ブレーキというメニューでタイムを計るというもの。
まず、教官によるデモンストレーションがあり、車が壊れるじゃないかと思う程急発進、急加速からのフルブレーキングでした。
案の定、教官からも「ペダルを折る勢いで挑んで下さい。」と言われ、4t車に乗り込みました。
とりあえず勢いだけでスタートして、タイムが教官より4秒程遅れてゴールしました。
その後、2回目の走行前には運転席への乗り方、降り方、シートの合わせ方他のレクチャーを受けました。
普段当たり前にしていた事と、知らなかった事もあり勉強になりました。
ドアの開け方も一気に開けるのではなく自分の乗り込むスペースだけを2段階に分けて開けるという事。
乗り込み方は左手ハンドルに、右手はアシストグリップを持ってゆっくり乗り込む事。
シートは深く座り込み、お尻の三角ゾーンをしっかり埋める。
シート前後の合わせはクラッチを目一杯踏み込める所まで前にする。
背もたれは、中指第一関節がハンドルの一番前に届くとこまで起こす。
ハンドルの高さは膝とハンドルの間に握り拳が入るくらいに・・・他
それを踏まえて、再度果敢にアタックした所、運転姿勢に安定感が出て、タイムは計ってないものの、スラローム、S字コーナーもスムーズにクリア出来ました。
日頃の運転姿勢と基本姿勢の比較を実感し、基本姿勢の重要性をしっかり理解しました。
昼食の後、午後からは「運転と反応」という事で走行中の緊急回避がどれだけ早く反応できるかという所を目的としたプログラムでした。
認知→判断→操作の運転メカニズムを反応検査器を使い、人間の限界、真の危険回避のやり方、車間距離の必要性を体得しました。
「車は急に止まれない」とはよく言ったもので、まさにこの事だと知りました。
人間の反応には単純反応と複雑反応とがあり、単純反応の特徴としては、間違いにくい、反応が早い。
複雑反応の特徴としては、間違いやすい、反応が遅い。
という事で、今回の危険回避のやり方は、複雑反応の方であるという事らしい・・・
車をスタートさせ40kmを維持しながら反応検査器を通過した直後、前方にある信号機の左に赤がつくと左側が危険地帯であるという事で、すばやく反対の右側に回避するというもの。
簡単そうだが、やってみると意外とコレが難関で何人かはやはり信号の光った方向に咄嗟に吸い込まれていきました。
自分は何とかクリア出来たものの、人間の脳で起こる、認知→判断→操作の運転メカニズムというのは、たかが知れてるなと思いました。
「視界特性と死角」
視界による距離の錯覚や、運転席から見えないさまざまな死角他を再確認する事により、事故を誘発するこれらの事象を実際の車両を使い研修しました。
止めてある10t車に乗り込み、両サイドミラーから死角の位置にある所にロープが張ってあり、そこに自動車やスクーターが置かれていますが、運転席からはミラー越しにそれらを見る事は到底出来ません。
視界には何とか姿勢を起こすなり首を傾ける他して、視野を広げようとする努力視界と、どうやっても見えない角度の絶体死角とがあります。
一般的なセダンの車に乗り込んだ時には、5m後ろに置いてあるパイロンがルームミラーから全く見えないのには驚きました。
もしそれが子供で、知らずに5mバックしていたらどうなるか想像しただけでもゾッとします。
一般道においても普通に左側を走っているスクーターがミラーに写らない絶対死角があるのにも驚きました。
一般車から見るとトラックにはいっぱいミラーが付いているので、こちらの車は見えているはず!と思っている一般ドライバーも多くいますが、それは大きな勘違いだという事を認識してもらいたいものです。
そして最後のプログラム「ブレーキング」について、路面はウェット、ABS装着車の4t車にてフルブレーキングしたらいったい何mで止まるのか?という物理的限界を学ぶカリキュラムでした。
まず、教官によるデモンストレーションがあり、4t車にて60km走行で水辺のブレーキポイントからフルブレーキングしてみると約39m滑って止まりました。
でもABSがしっかり作動している為、タイヤがロックする事なくキレイにまっすぐ止まりました。
この場合平均では空車時で約33m、積み荷がある時約36mだそうです。
さて、これから一人一人の緊張の一瞬です。
4t車3名、2t車2名1組になりドキドキしながら40kmのスタートです。
バンクのついたカーブを曲がり、ブレーキポイントでのフルブレーキングで約10m前後で止まりました。
まぁ40kmだとこんなもんかあ・・・という気持ちでしたが40kmより60km、60kmより80kmといった感じで緊張も更に高ぶってきました。
80kmでのバンクカーブは更にスリル満点で圧巻ものでした。
そのままのスピードを維持しブレーキポイントで一気にフルブレーキング!
すると、それまでの恐怖心は消え、スムーズにABSが作動していくにつて、安心感すら覚えたくらいでした。
もっと滑りまくって距離が延びるのかと思いきや、確実に路面を掴んで、ロック→解除→ロック→解除を繰り返し80kmでの停止距離は63mでした。
ちなみに荷物を積んだ状態でのデモンストレーションでも、停止距離は空車時とあまり変化がない事に気付きました。
トラックというのは実はそのように設計されているそうです。
つまり逆に言うと、同じ80kmからのブレーキングでも実車並みに空車のトラックはすぐに止まらないという事です。
あと最後に、もしABS無しのトラックが同じ80kmからのフルブレーキングをしたらどうなるかというのを命懸けで見せて下さいました。
停止距離はあまり変わらず約70m程でしたが、前輪がロックしてしまい横を向いたまま真っ直ぐ滑り続け70mの位置で止まりました。
その次に更に危険な実験でロックしたまま滑り続ける中、ブレーキを緩めるとトラックはどうなるのかというのをコース脇の丘の上から見せてもらいました。
デモンストレーションのトラックがブレーキポイントで通過した直後、ブレーキを踏み込むと案の定前輪は横を向きながらロックして真っ直ぐ滑って行きました。
そこでブレーキを少し緩めた途端、いきなり方向を変え見学しているこちらに向かって滑ってきました。
運転している教官も必死の形相でしたが、こちらも一瞬血の気が引く思いでした。
何とか乗り上げる事なく、事なきを得まして、これですべてのプログラムが終了しました。
速度と停止距離は路面状況により比例しないという事がわかり、最後にバンクのついたカーブでの記念撮影と修了証をいただき、普段中々体験出来ない事を色々体感出来て本当に貴重な楽しい一日でした。
Aくんの報告は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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