『ダークストア』とは?

『ダークストア』とは、ネットで注文を受けた商品を出荷するための物流施設です。

もともとは、商業ビルや小売の実店舗だった施設を、ネット通販専用の物流センターに転用します。

ストア(店舗)でありながら、一般客は施設内に入ること(買い物)ができないことから、ダークストアと呼ばれています。

食品スーパーの実店舗だった施設であれば、既存の陳列棚や冷凍・冷蔵庫をそのまま商品の保管設備として利用します。

ネットで注文が入ると、そこから商品をピッキングします。パッキング(梱包)など荷揃えの済んだ商品を配達スタッフが受け取り、トラックや自転車を使って消費者宅まで届けます。もしくは購入者が自分でダークストアに立ち寄り商品を受け取ります。

アマゾンやメーシーズなどが『ダークストア』を開設

アメリカでは、ネット通販大手のアマゾンや百貨店大手のメーシーズなどが『ダークストア』と呼ばれる新手の物流センターを開設しています。

顧客の近くに拠点を構え、宅配や商品の受け渡しをする施設です。

現在、全米で『ダークストア』として運営されているスペースは約100ヶ所と推定されます。先行する中国では約2000ヶ所と見られています。

アメリカでは2019年に9,000超の小売店舗が閉鎖に追い込まれ、さらに2020年は最大25,000店舗が閉鎖を余儀なくされたと見られています。そして、実店舗としての役割を終えることになったこれらの施設のうちの一部は、ダークストアに姿をかえると見られています。すでに既存店舗のかなりの割合をダークストアに切り替えていく方針を打ち出した大手小売業も現れています。

日本でのダークストアの例

日本では、2015年に大手量販店のイトーヨーカ堂がダークストア機能を持つ「ネットスーパー西日暮里店」をオープンしています。

2016年には西友が1階に実店舗、2階にネットスーパー専用のフロアを設けたハイブリッド型店舗を都内に開設しました。

日本はまだまだ遅れていますが、今後は日本でも不採算店舗などをダークストアに切り替えていく事例が出てくると思われます。