その27. ハッピーチルドレン設立。 そして・・・
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【その27. ハッピーチルドレン設立。 そして・・・】
俺は28歳になった今、独立して、運送会社を立ち上げようとしている。
全ての始まりは、3年前の田代社長との出会いからだった。
そして、1年前に先斗町のショットバーで田代社長と飲んでいる時に、
田代社長が発した“独立”という言葉で、独立への想いが強くなった。
初めて田代社長の存在を知った時の衝撃は今でも忘れない。
俺より5つしか違わないのに、田代社長と俺の違いはあまりにも大きかった。
そして、俺は田代社長に少しでも近づきたくて、今まで頑張ってきた。
田代社長が『イーカス』を立ち上げたのは25歳だ。
俺は今年で28歳になった。
俺は今、田代社長が会社を立ち上げた年齢から3年遅れて
会社を立ち上げようとしている。
会社を立ち上げる事は、もちろん後輩の秋田も知っている。
「ユージさん、独立するんすか~?? 俺も副社長で雇ってくださいよ~」
と、半分冗談・半分本気で言っていたが、
「お前も26歳なんやから、もうそろそろ本腰入れて頑張れよ!」
と言っておいた。
「また口うるさい事言って・・・」という感じで、
いつものように俺の言ったことは全く耳に入っていない感じだったが・・・
そして、千秋だが、、、
彼女ももちろん応援してくれている。
始めはビックリしていたが、彼女も大学卒業後、普通に就職ぜず、
ベンケイズというバンドで生きていくことに決めた女性だ。
しかも、バンドのリーダー兼ボーカルとして立派にやっている。
どちらかと言えば、俺以上に男勝りな性格をしている。
「ユージの決めたことだからもちろん応援するよ。 頑張ってね。」
彼女が言ったことはそれくらいだ。
彼女は俺の事を100%理解してくれている。
独立して、数年経って少し落ち着けば、俺は千秋にプロポーズしようと思っている。
俺の気持ちは千秋には明かしていないが、
俺は千秋と結婚したいとマジで思っている。
そのためにも、なんとしてでもこの“独立”を成功させたいと思っている。
そして、俺のオヤジは、、、
「ユージ、お前はまだまだ半人前や。
お前が独立しても今までと変わらず面倒見てやってくれ、と中村には言ってある。
やるからには歯を食いしばって一生懸命頑張れよ。」
と言ってくれた。
未だにオヤジとはほとんど話をせず、
いつまで経っても俺にとって苦手なオヤジではあるが、そんなオヤジが、
中村社長に俺の面倒を見てくれるように言ってくれたみたいだ。
そして、俺のオカンは、、、
「ユージ、頑張るんやで・・・
お前が独立出来るのも、皆様のおかげやで・・・
皆様に感謝の気持ちを絶対忘れたらアカンよ・・・
もし、ツラくなったり苦しくなったりした時は、遠慮なくお母さんに言ってくるんやで。
お母さんはいつでもユージの味方やで・・・」
と言ってくれた。
オカンは今年で54歳になる。
しかし、俺のオカンは年齢より老けて見える。
誰よりも苦労し、誰よりも子供を愛し、誰よりも自分を犠牲にしているオカン・・・
俺はそんなオカンに何一つ“親孝行”をしていない。
そして、今この時期に“起業”という選択をし、
また1つ『気苦労』をかけようとしている。
オカンにはあと数年待っていて欲しい。
早く一人前になり、いつか絶対に“親孝行”をしたい。
もちろん、オヤジに対しても同じ気持ちだ。
『両親を十分養えるだけ稼げる男になり、
今まで散々苦労をかけてきた両親に最大限の親孝行をする。』
これは、俺が『マイメディア』で散々言ってきた『夢・人生の目的』だ。
そういえば、
一. 両親を十分養えるだけ稼げる男になり、
今まで散々苦労をかけてきた両親に最大限の親孝行をする。
一. トラックドライバーという仕事の「必要性・楽しさ・素晴らしさ」を
一人でも多くの人に伝える。
一. 世界の人たちに「簡単・スピーディー・効率的」に
あらゆるモノを届けられる世の中にする。
という俺の『夢・人生の目的』は3年経った今も変わらない。
変わらないどころか、これらの『夢・人生の目的』を叶えるために、
俺は独立する決心をした。
ちなみに、俺が新しく立ち上げる運送会社の名前は、
『ハッピーチルドレン』
だ。
なんとも運送会社らしくない名前だが、
この名前にしたのはもちろん理由がある。
その理由は、また機会があればお話することにしよう。
そして最後に、、、
田代社長は、、、
「ユージくん、独立するんだね。 おめでとう!
ここからが本当の人生だよ。
社長になれば、今までメディアを活用してきたことがより活きてくる。
君にはもう教える事は何もないよ。
あとは、僕が教えた『マイメディア活用ファン構築ライフ』を実践していくだけだ。
結果はそう遠くない将来に如実に表れてくるだろう。
心配しなくても、君のビジネスはうまくいくよ。
君のファンだけを相手にしたビジネスを展開出来るはずだ。
そして、ファンに囲まれた生活を送れるようになる。
ユージくん、1つだけ僕と約束してくれるかな・・・??」
「は、はい・・・」
「ユージくん、
君は僕から教わった事を絶対に独り占めしてはいけない。
出来るだけ多くの人に伝えるんだ。
それは他でもない君のためだ。
君から教わった人たちは、その情報が有益だと感じれば、
途端に君のファンになってくれる。
そして、君のファンになってくれた人たちは、
一生涯君の協力者になってくれる。
これからの人生、君がやっていくべき事を一つ挙げろ、
と言われれば僕は迷わずこれを挙げる。
“一生涯かけて君のファンを構築し続けること”
それのみを考えていれば人生は間違いなく良い方向に進む。
決して損得勘定で物事を判断してはいけない。
ユージくん、何も心配しなくていい。
心配しなくても、君のファンがある一定の人数になれば、
その時君は、お金に困らない人生を送っているよ。」